OSAKA心血管エコー研究会公式ブログ    HP: http://osakacvecho.com

当会は超音波技術と知識の習得を目的とした研究会で、 実地臨床にすぐに役立てることができるセミナーやカンファレンス形式の自由参加型の勉強会です。

OSAKA心血管エコー研究会 200回記念講演

2018年 6月28日(木)にOSAKA心血管エコー研究会(通算200回記念講演)が大阪府結核予防会8階会議室で開催されました。当日はFIFA W杯 第3戦にも関わらず、多数のご参加を頂き有り難うございました。

 

1992年から開催されてきた研究会は、26年をかけて200回の節目を迎えることができました。これもご参加頂いたソノグラファーの先生方のお陰です。

 

また講師の先生方、幹事の先生方、そして何より発起人である椿森先生・浅岡先生のご尽力によるものです。

 

今後も研究会を通じて、正確な超音波検査を行えるように努力していければと考えております。

 

<200回記念講演>

演題:川崎病を超音波で診る 八尾市立病院 浅岡 伸光 先生  

川崎病について近年増加傾向であることや冠動脈描出のテクニック・Z score projectなどについてご講演頂きました。冠動脈は非常に小さくゲインの設定を低くして計測するなど大変勉強になりました。

 

演題:visual echoを検証する ハイメディッククリニックWEST  椿森 省二 先生

昨年度の研究会から開催してきたvisualシリーズについて、動画を供覧しながら考えられる疾患・計測値・問題点などについてご講演頂きました。収縮能の低下した心不全症例ではvisualでは限界であり、心拍出量計測の重要であることなど大変勉強になりました。

 

 ご参加を頂いておりますソノグラファーの先生方、今後もOSAKA心血管エコー研究会を何卒宜しくお願い致します。

 

OSAKA心血管エコー研究会 幹事一同

 

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浅岡先生

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椿森先生

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会場写真

OSAKA心血管エコー研究会(特別講演)開催報告

10月14日(土)に開催したOSAKA心血管エコー研究会特別講演が無事終了致しました。土曜日開催・天候不良の中、多数のご参加頂きありがとうございました。今年度の研究会テーマは「エコー診断は見た目が大切!」で、特別講演では下記の4演題のご講演を賜りました。
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演題1 症例発表 再発を認めた左房未分化多形性肉腫の1例
演者  関西労災病院 岩永 大 先生

演題2 僧帽弁位人工弁置換術後早期に人工弁機能不全を呈した1例
演者  桜橋渡辺病院 橋口 遼 先生

演者3 スーパーソノグラファーがエコーで診断した症例
演者  近畿大学医学部附属病院 谷口 京子 先生

演者4 犯人は心臓か,それとも…TRPGが上がる理由
演者  徳島大学 循環器内科 山田 博胤 先生
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演題1 
岩永先生の講演では、左房未分化多形肉腫の一例を報告頂きました。短期間での再発症例で腫瘤形状・内部性状・付着部位などエコーで観察する項目をご説明頂きました。

演題2
橋口先生の講演では、僧帽弁置換術後早期にパンヌス形成・狭窄に至った症例でした。左房側にPISAが形成されている珍しい症例で、弁置換後のエコーでの評価ポイントについてご発表頂きました。

演題3
谷口先生の講演では、収縮性心膜炎(CP)について病態や評価方法を詳細に説明頂きました。吸気時に静脈圧が低下しないKussmaul徴候や心室圧曲線のdip and plateauパターンなど大変勉強になりました。

演題4
山田先生の講演では、「犯人は心臓か、それとも...TRPGがあがる理由」と題して肺高血圧やTRPG測定の注意点、アプローチ方法など大変勉強になる内容でした。また山田先生の楽しいご講演で笑顔が多い会場でした。

山田先生には演題1〜3についても医師の対場からコメントを頂き、勉強になりました。感謝申し上げます。

今年度の研究会は残り2回となりました。幹事一同、多くの方に参加頂き、活発な討論が行われる会に盛り上げていきたい所存ですので、今後も何卒宜しくお願い致します。

大阪中央病院 山本

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講演会後の懇親会での様子(ニューミュンヘン本店)

平成28年度 第2回 OSAKA心血管エコー研究会盛会理に終了

第2回平成28年度 第2回 OSAKA心血管エコー研究会盛会理に終了しました!今年度から大阪中央病院(梅田)にて開催しております.現在,以下の内容が終了しております.第1回,第2回とも会場は満員御礼で,特に第2回は机の数を減らし椅子を増やしましたが,初列も埋まほどのご参加をいただきました.

 今年度テーマ 『ピットホールから学ぶ心エコー図』

第1回 平成28年5月26日(木) 18:30 ~ 20:00

演題1 左眼の見えにくさを契機に発見した乳頭状線維弾性腫の一例  18:30~19:00

                     演者:木村 尚貴 先生  大阪労災病院 中央検査部

演題2 好酸球増多症と心筋病変  19:00~20:00          

                     演者:山本 哲志 先生  神戸大学医学部附属病院 検査部

第2回 平成28年6月17日(金) 18:30 ~ 20:00

演題1 僧帽弁逆流に合併した片側性肺水腫の一例  18:30~19:00 

                     演者:山本 真大 先生  大阪中央病院 中央検査部

演題2 僧帽弁逆流の評価法  19:00~20:00

                     演者:藤田 晋一 先生  山陰労災病院 中央検査部長

 

今年度から,代表幹事が変更になり,企画や講師,受付を含めた幹事も拡充することとなり,大変意義のある研究会となっております.第2回で行ったアンケート結果と会場の写真を以下に添付します.このように,当会は5年以上経験者の方が多いと言うことが解り,幹事一同気が引き締まる思いです.中級者が多いことは当会の基本理念であるので個人的には嬉しいですが,今年から初心者の方でも理解しやすいよう,ご講演後のディスカッションでは,たっぷりの時間を使って解説を加え行っております.難しい内容があるかとは思いますが,何度も聞くうちに理解できるようになると思いますので,多くの参加者のお越しをお待ちしております.

次回は開催は以下です!

第3回 平成28年7月7日(木)  18:30 ~ 20:00

演題1 虚血性心疾患精査を契機に発見されたCalcified Amorphous Tumor (CAT)1 18:30~19:00                   演者:山岡 誠 先生   桜橋渡辺病院 検査科

演題2 臨床に役立つASの評価法  19:00~20:00 

                        演者:岩永 大 先生   関西労災病院 中央検査部

後期は9月からの開催となります.メール会員登録者には案内を送信いたします!

今年度より旧メール会員を斬新する目的で,新メーリングリスト作成のためのメール登録を新規作成しております.そのため,今年度初めてお越しになられた方々には会場にて新規にメール登録をお願いいたします.ご協力宜しくお願いいたします.

 

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第8回心血管エコーハンズオンセッション2016盛会理にて終了!!

遅くなりましたが,去る2016年3月6日(日),大阪府医師共同会館にて第8回心血管エコーハンズオンセッション2016が開催され総参加者数は前年を上回る183名いただき,盛会理に終了することができました.ご参加いただきました受講者の方々有り難うございました.また,装置展示協賛いただきましたメーカーの方々有り難うございました.また,講師の先生方1日中お疲れ様で御座いました.この会にお越しになられた皆様方に厚く御礼申し上げます.昨年に引き続き症例ライブというこの会が元祖の企画です.実際の疾患に基づいたプレゼンを行い,その評価法を実際にライブを行い解説,最後にはレポートを作成するといった内容です.同じ部屋で3ブースとしたため,どうしても隣の声がうるさいとの声がありましたので,来年は別部屋での開催といたしますことをお約束いたします.今年も受講者にアンケートを行いました(以下添付).ルーチンライブとハンズオンセッション併せて,昨年に引き続き満足度100%いただき,講師共々この上ない喜びを感じております.私も企画冥利に尽きます.有り難うございました.今回参加できなかった方々,来年も同じ時期に企画しておりますので奮ってご参加下さい.この度は本当に有り難うございました!!

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OSAKA心血管エコー研究会平成27年度特別講演終了!

OSAKA心血管エコー研究会平成27年度特別講演終了しました!今回は大阪市立総合医療センター 循環器内科 副部長 阿部幸雄先生にお越し戴き,「僧帽弁・大動脈弁疾患の術前評価法」のご講演を賜りました.いつもながらの熱いご講演でさらに痒いところに手が届く内容で非常に勉強になりました.内容としては,術前の僧帽弁逸脱の判定の仕方はもちろん,術後の合併症の推定,三尖弁同時形成術施行のためのエコー指標など,また,大動脈弁狭窄症においてもご講演戴きASに合併する僧帽弁逆流の同時手術の判定や,僧帽弁SAMなどの術後合併症の予測など,教科書には載っていない実際に術前後のエコー診断をしている技師の方には非常に有用なご講演でしたあったと思います.本当に有り難うございました!!当会は中級者を対象にしておりますため,参加者も上辺だけでは誤魔化せない技師の先生方が多いのですが,本日のご講演はそれらの参加者にとっても非常に満足のいく詳しい内容であったと思います.おそらく多くの参加者は満足されたんではないでしょうか.今回参加戴けなかった先生方,来年も特別講演を開催する予定です.やはりエコー専門の医師のお話は勉強になりますので次回是非ともご参加下さい!

追加告知:恒例になりました.心血管ハンズオンセッション2015の開催は2016年3月6日(日)に決定しました.詳細および予約受付は追ってHPにUPしていきます!

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第7回心血管エコーハンズオンセッション2015盛会理にて終了!!

去る,2015年3月1日(日),大阪府医師共同会館にて第7回心血管エコーハンズオンセッション2015が開催され総参加者数は173名いただき,盛会理に終了することができました.ご参加いただきました受講者の方々有り難うございました.また,装置展示協賛いただきましたメーカーの方々有り難うございました.また,講師の先生方1日中お疲れ様で御座いました.この会にお越しになられた皆様方に厚く御礼申し上げます.今回はルーチンライブという,この業界初試みであるレポート作成企画を行いました.これは実際の疾患に基づいたプレゼンを行い,その評価法を実際にライブを行い解説,最後にはレポートを作成するといった内容での開催でした.今年も受講者にアンケートを行いました(以下添付).ルーチンライブとハンズオンセッション併せて,昨年に引き続き満足度100%いただき,講師共々この上ない喜びを感じております.私も企画冥利に尽きます.有り難うございました.今回参加できなかった方々,来年も同じ時期に企画しておりますので奮ってご参加下さい.この度は本当に有り難うございました!!

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平成26年度 第6回(12月5日 金曜日)終了

今年最後の研究会が終了しました.急な寒波にも関わらずご参加くださいました方々にお礼申し上げます.10年近く前までは,僧帽弁逆流(MR)の治療は弁置換が主流であったので,重症か否かの評価で良かったのですが,弁形成術が主流となった今では,MR重症度と等しく,MRの機序が非常に重要になってきました.日本循環器学会ガイドラインの僧帽弁逆流における治療診断フローチャートでは,MRの機序が一次性(器質性)と二次性(機能性)に区別されており,まず両者を鑑別することが余儀なくされています.すなわち,MR重症度の評価は二の次になります.今回の主題の僧帽弁逸脱は,弁形成術の適応となることが多い器質性の病態です.先に述べたガイドラインでも,MR診断と重症度評価に必須の画像検査は経胸壁心エコー検査であると提唱されているので,外科にダイレクトに届く心エコー所見の責任は軽くないですね.今回のご講演いただいた藤田先生が最も伝えたかったことは,大阪労災時代に心臓外科部長から『もし君が心臓外科医ならどの様な術式を選択するのかを考えながら検査をして下さい.そして、それを基に私たちは手術を行います。』と言われたことが,エコーの責任の重さと同時にエコーの楽しさを教えてくれるものになったと言っておられました.それを裏付けるように,今回も会場からいくつかご質問いただきました.それだけ責任を感じていただいていると思えました.ご質問にもあったように特に交連部の逸脱についは難しいですね,経胸壁心エコーで交連部を確認することは困難のため,逸脱部位が前尖由来なのか,後尖由来なのかを,逆流方向や短軸断面や心尖部2腔断面などから判断することが重要だと思います.私もこの辺りは勉強中のため.今月開催されます日本超音波検査学会「124回医用超音波講義講習会(関西地区)中級者対象講習会:疾患を極める!」

http://www.jss.org/committee/academic/list.htmlで,著名な先生をお呼びしておりますので明らかにしたいと思っております.しかしながら現時点では満員御礼となっており今からでは参加できませんが,有益な情報が入りましたらお伝えしたいと思います. 普段のお悩みがみんなの悩みですので,このようなご質問は会場におられた方々も勉強になったと思います.恥ずかしがらずに是非質問をしてください.幹事をしておきながら,皆様方の質問で学ぶことはたくさんあります.解っていることはお答えしますが,解らないこともあるかと思いますので,そんなときは皆様方の知識をいただければ会も益々盛り上がり皆さんの知識も向上します.是非,幹事も含めた知恵の共有にご参加ください.

 次回は年が明けての1月20日(火)です.是非ご参加ください.

今年一年有り難うございました,お元気でまた来年お会いできますことを心よりお祈りしております.良いお年をお迎えください.

     Merry Christmas and Happy New Year !  

                                                                                                   事務局  こたに

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