OSAKA心血管エコー研究会公式ブログ    HP: http://osakacvecho.com

当会は超音波技術と知識の習得を目的とした研究会で、 実地臨床にすぐに役立てることができるセミナーやカンファレンス形式の自由参加型の勉強会です。

OSAKA心血管エコー研究会(特別講演)開催報告

10月14日(土)に開催したOSAKA心血管エコー研究会特別講演が無事終了致しました。土曜日開催・天候不良の中、多数のご参加頂きありがとうございました。今年度の研究会テーマは「エコー診断は見た目が大切!」で、特別講演では下記の4演題のご講演を賜りました。
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演題1 症例発表 再発を認めた左房未分化多形性肉腫の1例
演者  関西労災病院 岩永 大 先生

演題2 僧帽弁位人工弁置換術後早期に人工弁機能不全を呈した1例
演者  桜橋渡辺病院 橋口 遼 先生

演者3 スーパーソノグラファーがエコーで診断した症例
演者  近畿大学医学部附属病院 谷口 京子 先生

演者4 犯人は心臓か,それとも…TRPGが上がる理由
演者  徳島大学 循環器内科 山田 博胤 先生
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演題1 
岩永先生の講演では、左房未分化多形肉腫の一例を報告頂きました。短期間での再発症例で腫瘤形状・内部性状・付着部位などエコーで観察する項目をご説明頂きました。

演題2
橋口先生の講演では、僧帽弁置換術後早期にパンヌス形成・狭窄に至った症例でした。左房側にPISAが形成されている珍しい症例で、弁置換後のエコーでの評価ポイントについてご発表頂きました。

演題3
谷口先生の講演では、収縮性心膜炎(CP)について病態や評価方法を詳細に説明頂きました。吸気時に静脈圧が低下しないKussmaul徴候や心室圧曲線のdip and plateauパターンなど大変勉強になりました。

演題4
山田先生の講演では、「犯人は心臓か、それとも...TRPGがあがる理由」と題して肺高血圧やTRPG測定の注意点、アプローチ方法など大変勉強になる内容でした。また山田先生の楽しいご講演で笑顔が多い会場でした。

山田先生には演題1〜3についても医師の対場からコメントを頂き、勉強になりました。感謝申し上げます。

今年度の研究会は残り2回となりました。幹事一同、多くの方に参加頂き、活発な討論が行われる会に盛り上げていきたい所存ですので、今後も何卒宜しくお願い致します。

大阪中央病院 山本

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講演会後の懇親会での様子(ニューミュンヘン本店)