OSAKA心血管エコー研究会公式ブログ    HP: http://osakacvecho.com

当会は超音波技術と知識の習得を目的とした研究会で、 実地臨床にすぐに役立てることができるセミナーやカンファレンス形式の自由参加型の勉強会です。

OSAKA心血管エコー研究会平成27年度特別講演終了!

OSAKA心血管エコー研究会平成27年度特別講演終了しました!今回は大阪市立総合医療センター 循環器内科 副部長 阿部幸雄先生にお越し戴き,「僧帽弁・大動脈弁疾患の術前評価法」のご講演を賜りました.いつもながらの熱いご講演でさらに痒いところに手が届く内容で非常に勉強になりました.内容としては,術前の僧帽弁逸脱の判定の仕方はもちろん,術後の合併症の推定,三尖弁同時形成術施行のためのエコー指標など,また,大動脈弁狭窄症においてもご講演戴きASに合併する僧帽弁逆流の同時手術の判定や,僧帽弁SAMなどの術後合併症の予測など,教科書には載っていない実際に術前後のエコー診断をしている技師の方には非常に有用なご講演でしたあったと思います.本当に有り難うございました!!当会は中級者を対象にしておりますため,参加者も上辺だけでは誤魔化せない技師の先生方が多いのですが,本日のご講演はそれらの参加者にとっても非常に満足のいく詳しい内容であったと思います.おそらく多くの参加者は満足されたんではないでしょうか.今回参加戴けなかった先生方,来年も特別講演を開催する予定です.やはりエコー専門の医師のお話は勉強になりますので次回是非ともご参加下さい!

追加告知:恒例になりました.心血管ハンズオンセッション2015の開催は2016年3月6日(日)に決定しました.詳細および予約受付は追ってHPにUPしていきます!

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第7回心血管エコーハンズオンセッション2015盛会理にて終了!!

去る,2015年3月1日(日),大阪府医師共同会館にて第7回心血管エコーハンズオンセッション2015が開催され総参加者数は173名いただき,盛会理に終了することができました.ご参加いただきました受講者の方々有り難うございました.また,装置展示協賛いただきましたメーカーの方々有り難うございました.また,講師の先生方1日中お疲れ様で御座いました.この会にお越しになられた皆様方に厚く御礼申し上げます.今回はルーチンライブという,この業界初試みであるレポート作成企画を行いました.これは実際の疾患に基づいたプレゼンを行い,その評価法を実際にライブを行い解説,最後にはレポートを作成するといった内容での開催でした.今年も受講者にアンケートを行いました(以下添付).ルーチンライブとハンズオンセッション併せて,昨年に引き続き満足度100%いただき,講師共々この上ない喜びを感じております.私も企画冥利に尽きます.有り難うございました.今回参加できなかった方々,来年も同じ時期に企画しておりますので奮ってご参加下さい.この度は本当に有り難うございました!!

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平成26年度 第6回(12月5日 金曜日)終了

今年最後の研究会が終了しました.急な寒波にも関わらずご参加くださいました方々にお礼申し上げます.10年近く前までは,僧帽弁逆流(MR)の治療は弁置換が主流であったので,重症か否かの評価で良かったのですが,弁形成術が主流となった今では,MR重症度と等しく,MRの機序が非常に重要になってきました.日本循環器学会ガイドラインの僧帽弁逆流における治療診断フローチャートでは,MRの機序が一次性(器質性)と二次性(機能性)に区別されており,まず両者を鑑別することが余儀なくされています.すなわち,MR重症度の評価は二の次になります.今回の主題の僧帽弁逸脱は,弁形成術の適応となることが多い器質性の病態です.先に述べたガイドラインでも,MR診断と重症度評価に必須の画像検査は経胸壁心エコー検査であると提唱されているので,外科にダイレクトに届く心エコー所見の責任は軽くないですね.今回のご講演いただいた藤田先生が最も伝えたかったことは,大阪労災時代に心臓外科部長から『もし君が心臓外科医ならどの様な術式を選択するのかを考えながら検査をして下さい.そして、それを基に私たちは手術を行います。』と言われたことが,エコーの責任の重さと同時にエコーの楽しさを教えてくれるものになったと言っておられました.それを裏付けるように,今回も会場からいくつかご質問いただきました.それだけ責任を感じていただいていると思えました.ご質問にもあったように特に交連部の逸脱についは難しいですね,経胸壁心エコーで交連部を確認することは困難のため,逸脱部位が前尖由来なのか,後尖由来なのかを,逆流方向や短軸断面や心尖部2腔断面などから判断することが重要だと思います.私もこの辺りは勉強中のため.今月開催されます日本超音波検査学会「124回医用超音波講義講習会(関西地区)中級者対象講習会:疾患を極める!」

http://www.jss.org/committee/academic/list.htmlで,著名な先生をお呼びしておりますので明らかにしたいと思っております.しかしながら現時点では満員御礼となっており今からでは参加できませんが,有益な情報が入りましたらお伝えしたいと思います. 普段のお悩みがみんなの悩みですので,このようなご質問は会場におられた方々も勉強になったと思います.恥ずかしがらずに是非質問をしてください.幹事をしておきながら,皆様方の質問で学ぶことはたくさんあります.解っていることはお答えしますが,解らないこともあるかと思いますので,そんなときは皆様方の知識をいただければ会も益々盛り上がり皆さんの知識も向上します.是非,幹事も含めた知恵の共有にご参加ください.

 次回は年が明けての1月20日(火)です.是非ご参加ください.

今年一年有り難うございました,お元気でまた来年お会いできますことを心よりお祈りしております.良いお年をお迎えください.

     Merry Christmas and Happy New Year !  

                                                                                                   事務局  こたに

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平成26年度 第五回(11月14日 金曜日)終了

平成26年度 第五回(11月14日 金曜日)終了しました。

今回のテーマは「大動脈瘤と解離のエコー診断」と「心膜液貯留と心タンポナーデ」という心エコー疾患としては脇役的な内容でしたが、なんと60名以上の参加をいただきました。寒い日が続く中にも関わらず多数ご参加いただき感謝いたします。今年度は後半にかけて、エコーに熟練されてるような方々が多く参加いただいており、我々も気が引き締まります、嬉しい限りです。

上行大動脈解離は、心エコー時に上行のflapとしてしばしば観察されますが、冠動脈入口部への波及による左室壁運動異常の出現だけでなく、他にも波及することを紹介しました。また、真腔と偽腔の鑑別の実際的な内容もお話示しました。理にかなったことを実践するだけで実際的な評価となりますね。

心タンポナーデと収縮性心膜炎の鑑別は、分かりやすかったですね。また、種々のタンポナーデや、心外膜脂肪などとの鑑別もよくわかりました。実際にどこをとう計測すればいいかわかっていただけたと思います。

今回は質問が多く、いつもより会が活気付いて面白かったですね。当会は実際の臨床に役に立つ素朴な内容を伝えることを主眼としておりますので、引き続き皆様方からの多くのご質問いただけると講師も参加者も理解が深まります。恥ずかしがらずにイッパイ質問してくださいね。

次回は12月5日 金曜日、今年最後の大勉強会となれば幸いです。


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平成26年度特別講演(10月24日 金曜日)盛会で終了!

平成26年度特別講演盛会で終了しました

今年度は,桜橋渡邊病院循環器部長の 岩倉克臣先生にお越し戴き,熱のこもったご講演をして戴きました.参加者80名近くご参加戴きました.時間超過にも関わらず,参加者のみなさん最後まで拝聴くださり有り難うございました.

心エコー領域の業界では,収縮性の低下より先に拡張能が低下することから左室拡張性が注目され,左室流入血流速度 E/Aやdeceleration time,拡張期僧帽弁輪運動速度 E’,左房容積を計測するようになりましたよね.他に収縮性の評価としては当然MOD法(いわゆるシンプソン法)による左室駆出率(LVEF)も計測しますよね.心筋虚血の場合には,目に見えた収縮障害であるため,その程度をasynergy評価に始まり,LVEF(Mod法),cardiac output,左室容積などを計測しますが,収縮性の低下の裏には当然拡張性は低下しているので,私は心筋虚血の場合の拡張能評価はあまり当てにしていませんでした.しかし,今回のご講演で解剖学的な解説をいただき拡張能の重要さがよく分かりましたね.さらに下側壁梗塞の場合では機能性僧帽弁逆流が起こる可能性が有ります.そうなると,MRの評価も行わないといけません.ガイドライン上では機能性MRは中等度から治療の対象となるので,MRがあった場合には機能性か器質性かの判定と重症度評価が必要になってきます.また,病態の進行は肺高血圧を招く恐れがあり,三尖弁逆流圧較差(TRPG)の計測,右房圧の推定に計測される下大静脈径も計測する必要がありますね.そうです!心筋虚血だとasynery評価からTRPG測定まで,収縮性の評価と拡張性の評価,計測することが沢山あるから大変なんですねー.ただし,注意点としてMRが重症化するとE波が増高するのでE/Aは小さくなります.また,下側壁梗塞では,壁運動の低下に伴いE’は低値になりますので注意が必要です.しかし,それら以外では,心筋虚血でも拡張能を見ていく必要がありそうですね.本当に勉強になりました.有り難うございました.

 岩倉克臣先生の私からの紹介です

冠動脈の走行(血管造影)と心エコーの短軸断面や,心尖部断面に当てはめて,心筋虚血の状態をシステマチックに解説したのは,日本では岩倉先生が最初です.また,現在,岡山大学循環器内科教授であります,noreflow現象を世界で初めて発見した伊藤浩先生が以前に桜橋渡邊病院にいらっしゃったときに,片腕として居たのは岩倉先生で,岩倉先生はいわば心エコーによる虚血診断の大家です.「セブンイレブンLMT」という言葉を知ってますでしょうか.これは急性期冠動脈虚血の診断において岩倉先生が名付けられた名言です.すなわち左室短軸断面において11時から7時の位置の広範囲にasynergyがみられたら左冠動脈主幹部(LMT)が原因で非常に危険な状態だという,緊急事態でもパニックに陥らず冷静に判断するための格言です.今回のご講演では触れられませんでしたが,非常にわかりやすい格言だと今も心に残っております.みなさんも是非覚えておいてくださいね.

 最後に岩倉先生は,他の講演ではわりとキャッチーな講演をされますが,今回は,当会のレベルにあわせ,やや中上級者用のご講演を賜りました.このようなご講演を賜れるのは,技師の会ではそれほど多くないと思います.多くの知識は病変の早期発見に繋がります.難しい内容かも知れませんが明日の患者さんのために引き続きご参加ください.

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第6回心血管エコーハンズオンの詳細のご報告

2014年3月9日に行われました.ハンズオンのアンケート集計の詳細をUPいたします.受講者みなさんが喜んでいただけたようで,企画側も講師の先生方も喜んでおります.今回戴きました,結果を参考に来年2015年3月1日の開催に向けて新たな企画を考えて参りますのでお楽しみに!受講者に喜んで戴ける企画を続けて参りますので,今後とも宜しくお願いいたします!

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第6回心血管エコーハンズオンセッション終了いたしました!

第6回心血管エコーハンズオンセッション無事終了いたしました!

お陰様で,盛会理に終了することができました.
これも,松尾汎先生(松尾クリニック),濱口浩敏先生(北播磨総合医療センター)を初めとする,質の高い講師の先生が方のご協力の賜と感謝しております.また,超音波装置を展示頂きました,東芝メディカルシステムズ株式会社,GEメディカルシステムズ株式会社,日立アロカ株式会社,シーメンスジャパン株式会社,フクダ電子株式会社さまのお陰で開催することができました.この場をお借りしてお礼申し上げます.有り難うございました.

さて,今回も今後の運営に役立てるために受講者にアンケートのご協力をいただきました.

回収率は99%でした.

抜粋いたしますと,
・この会は総じて良かったですか?という問には
「大変良かった」「まあまあ良かった」「普通」「あまり良くなかった」「良くなかった」の5段階評価戴きました.
「大変良かった」「まあまあ良かった」が100%でした!

・機会がありましたら,再度受講しますか?という問には
「はい」と応えた方が 100%でした!
その他,ほとんどの参加者が満足いただけるご意見を頂戴しました.
丁寧に教えていただけたという意見が多かったのが,当会の講師陣の層の厚さと余裕を感じました.

これらのアンケートの結果からも解るように,当会(大阪血管エコー研究会含む)は他の研究会や講習会とは質が違います.是非次の機会にご参加いただきご自身でお確かめ下さい.

今回のアンケート結果を誇りに,益々充実したハンズオンを行おうと,来年に向けて決意を新たにいたしました.

来年は3月1日(日)に今回と同会場で開催を予定しております.

詳細については再度企画しご連絡いたしますので,多くのご参加をお待ちいたしております.

追伸.今回のハンズオン資料(43頁)を一部1000円で販売いたします.御入り用の方は事務局までご連絡下さい.振込(ご本人負担)で対応し郵送料込みで発送いたします.

 

 

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